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2024-06-25

改めて見直す「4P分析」うまく活用するには?

マーケティングに関わる仕事をしているのなら、「4P分析」という用語を一度は聞いたことがあるかもしれません。そしてマーケティング界では古くからある基礎ともいえる分析手法ですが、具体的な活用方法がわかりにくいとの声もよく耳にする印象です。

そこで改めて4Pの概要や分析の進め方などを見直し、うまく活用するためのポイントをまとめていきます!

4P分析の「4P」とは?

4P分析とは世の中に商品を提供する際、商品を「売る(作る)側」が次の4つの視点から行うマーケティング分析のことです。

  • Product(商品)=①「何を」
  • Price(価格)=②「いくらで」
  • Place(流通)=③「どこで」
  • Promotion(販促)=④「どのようにして」

と、このように①「何を」、②「いくらで」、③「どこで」、④「どのようにして」売るのか4つの英単語に共通する頭文字のPをとって「4P分析」と呼ばれています。

4P分析の進め方

上記の4つのPは具体的に何を分析するのか、それぞれ詳しく見ていきましょう。

Product(商品)の分析

いわゆる商品のコンセプト設計のことです。

他社と差別化できる点を明確にし、どのような強みがあり、どんな品質、デザイン、パッケージにするのか、アフターサービスや保証の内容も含めて検討します。

顧客に選んでもらえる商品にするためには、このコンセプトをしっかりと固めておくことが重要です。

Price(価格)の分析

価格は実際に、ターゲットとなる客層が商品を購入するかどうかを決めるための大きな要素です。

商品価値と整合性がとれ、世間一般の価値観にも見合う適正価格を設定しなければなりません。そのために「利益」「需要」「競合」の3点をよく考慮して分析します。

特に低価格帯の設定では、確かな利益が見込めるかを十分に検討する必要があります。

Place(流通)の分析

商品を「どこで」「どのように」売るのか、販売する場所や売り方など、顧客に届けるまでの流通経路を決定するための分析です。

多産多売ならコンビニや量販店、特定層を狙いたいのであれば、ネット販売や委託販売などを検討するのも一つの手です。商品の特性とターゲット層を意識して設定しましょう。

Promotion(販促)の分析

商品を広く知ってもらうためにどのような販促活動を行うかを検討します。

どんなに優れた商品でも知られていなければ販売につながりません。販促では前項の「Place(流通)」で分析した商品の特性やターゲット層をさらに掘り下げ、「どのような媒体で」、「メリットをどのように伝え」、「どんなイメージで展開していくか」、を狙う客層にフィットする形で詰めていく必要があります。

「4Pが矛盾なく連携がとれているか」確認しましょう

4つのPはそれぞれ独立して考えるものではなく、密接に関係し合っている状態が望ましいです。つまり、4つが矛盾なく成立するものでなければなりません。

矛盾している悪い例としては、

  • 高級感を演出している商品なのに値崩れしている
  • リピーターを獲得したいのに新規客がお得に購入できてしまう
  • ターゲットは若年層なのに販促媒体が新聞広告

などが挙げられます。

様々な視点を意識しながら適正な物差しで調整していきましょう。

4P分析「だけ」では不十分?

マーケティングで重要なのは顧客のニーズを捉えることです。ゆえに顧客視点で商品やサービスを考えることは欠かせません。

4P分析は商品を売る企業側視点の分析であるため、実はこれだけでは不十分。顧客側の視点である「4C分析」も合わせて行うなど、他の手法も組み合わせてより多角的に分析する必要があります。

以下に、4Pで組み合わせると良い分析法を簡単にご紹介します。

4C分析(顧客側に立った視点)

「4P」を買い手の立場になって見直した分析が、「4C分析」です。

Customer Value (顧客の体感価値)
Cost (顧客が費やすお金や時間)
Convenience (利便性・入手しやすさ)
Communication (顧客視点からのコミュニケーション)

7P分析(サービス業向け)

「7P分析」は、4P分析に以下の3項目を追加した分析です。

People (接客スタッフや客層などの質)
Process (提供プロセスで生む付加価値)
Physical Evidence (見えない価値の可視化)

まとめ

4P分析の目的は、マーケティング戦略を立てることではありません。最終ゴールは分析の結果をもとに市場ニーズを捉えた魅力的な商品を生み出し提供することです。

そのためには、分析を時代に合わせて見直し、積み重ねていくことが大切です。4P分析をうまく活用してマーケティングの成果を高め、より良い商品・サービスづくりにつなげていきましょう!

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